もも‐だ・る【百足る】
[動ラ四]《「ももたる」とも》十分に備わる。豊富である。ももちだる。「生ひ立てる—・る槻(つき)が枝は」〈記・下・歌謡〉
ももち‐だ・る【百千足る】
[動ラ四]「ももだる」に同じ。「葛野(かづの)を見れば—・る家庭(やには)も見ゆ」〈記・中・歌謡〉
もも‐づたう【百伝ふ】
[枕] 1 多くの地を次々に伝わりゆく意、また、その駅路の鈴の意から、「わたる」「津(つ)」「鐸(ぬて)」にかかる。「—鐸ゆらくもよ」〈記・下・歌謡〉 2 数えていって百になる意から、「八十(や...
もも‐なが【股長】
[形動ナリ]足を伸ばすさま。「—に寝(い)は寝(な)さむを」〈記・上・歌謡〉
もよ
[間助]《係助詞「も」+間投助詞「よ」から。上代語》名詞、活用語の終止形、助詞「は」に付く。強い感動・詠嘆を表す。…(も)まあ。「吾は—女(め)にしあれば」〈記・上・歌謡〉
もろ‐あげ【諸挙げ】
古代歌謡の歌い方の一。本(もと)・末(すえ)ともに調子をあげて歌うこと。
もん‐く【文句】
1 文章中の語句。文言。「気のきいた—」「殺し—」 2 歌謡などで、メロディーに対して歌詞をいう。「歌の—」 3 相手に対する言い分や苦情。不服。「弁償してもらえるのなら—はない」
や【弥】
[副]《「八(や)」と同語源》程度がよりはなはだしいさま。ますます。いよいよ。「下堅く—堅く取らせ秀罇(ほだり)取らす子」〈記・下・歌謡〉
やえ‐がき【八重垣】
幾重にも巡らしたかきね。「八雲立つ出雲(いづも)—妻籠みに—作るその—を」〈記・上・歌謡〉
やおに‐よし【八百丹よし】
[枕]多くの赤土を杵(きね)でつき固めて作る意で、「築く」にかかる。「—い杵築(きづき)の宮」〈記・下・歌謡〉