こ‐の【此の/斯の】
[連体]《代名詞「こ」+格助詞「の」から》 1 空間的・心理的に、話し手に近い人や物をさす。「—人が僕の親友のA君です」「—本は誰のですか」 2 話し手が当面している事柄や場面をさす。今の。「—...
この‐あいだ【此の間】
1 過去の1日をさす。先日。こないだ。「—の日曜日」 2 過去の数日をさす。このところ。ちかごろ。「—は別行の子細あって」〈謡・葵上〉 3 近いうち。「—にお出でなんしえ」〈洒・通言総籬〉
この‐あと【此の後】
1 こののち。今後。「—どうするつもりですか」 2 先ごろ。先日。「われ今こそあれ、—の出替りまではさる宮様がたにありしが」〈浮・一代男・一〉
この‐いと【此の糸】
《「紫」という字を「此」と「糸」に分けて読んだ文字遊び》紫をしゃれていう語。江戸時代の遊女の源氏名などにみられる。
この‐うえ【此の上】
[連語] 1 今の程度以上。これ以上。「—迷惑をかけるな」 2 (多く「このうえは」の形で)事がこのようになったからには。「—は友情を断つしかない」
このうえ‐とも【此の上とも】
[連語]これからもいっそう。今後とも。「—よろしく頼みます」
此(こ)の上(うえ)無(な)・い
これ以上のことはない。最上である。「—・い喜びである」「—・い幸せ」
この‐うち【此の内/此の中】
1 こうしている間。そのうち。「—膳(ぜん)も出て、そこそこに食ってしまひ」〈滑・膝栗毛・初〉 2 せんだって。先日。「—、彦様の御使に初めて女郎町の揚屋にまかりて」〈浮・敗毒散・五〉
此(こ)の親(おや)にして此(こ)の子(こ)あり
1 このような優れた親があってこそ、はじめてこんなにりっぱな子が生まれるのだ。また、子は親の性質を受けつぐものである。 2 (俗に1を誤用して)このような悪い親だから、こんな悪い子が生まれるのだ。
この‐かた【此の方】
[名]過去のある時から現在に向かっての期間。それ以来。また、現在までのある年月の間。「生まれて—見たことがない」「三年—忘れたことがない」 [代]三人称の人代名詞。「この人」のていねいな言い...