しに‐くち【死に口】
口寄せの一。死者の霊が巫女(みこ)などに神懸かりして語ること。また、その言葉。⇔生き口。
しに‐ぐるい【死に狂ひ】
死に物狂い。「腰刀を抜き持ちて、はねて係りて戦ひけり。—とぞ見えたりける」〈盛衰記・一五〉
しに‐げしょう【死に化粧】
死者の顔に施す化粧。
しに‐ごう【死に業】
前世の悪業の報いとして死ぬこと。また、死にも値する罪業。「され共此の人—や来ざりけん」〈太平記・三二〉
しにごもり‐まゆ【死に籠もり繭】
蚕が繭を作る途中で死んだもの。また、その繭。
しに‐ざま【死に様】
1 死ぬときのようす。また、死んだようす。死によう。 2 死にぎわ。「—に念仏申さぬ人はあれど」〈鶉衣・一徳弁〉
しに‐しだい【死に次第】
死ぬに任せ、見殺しにすること。勝手に死なせること。「十悪人のこの治兵衛、—とも捨て置かれず」〈浄・天の網島〉
しに‐しょうぞく【死に装束】
1 死者に着せる衣服。 2 切腹するときの白装束。
しに‐じたく【死に支度】
死を前にしての準備。
しに・す【死にす】
[動サ変]死ぬ。「いさなとり海や—・する山や—・する死ぬれこそ海は潮干て山は枯れすれ」〈万・三八五二〉