しに‐いくさ【死に軍】
死を覚悟したいくさ。決死の戦い。死闘。「もとより味方は—、思ひきったる事なれば」〈浄・吉野忠信〉
しに‐いし【死に石】
囲碁で、相手に囲まれて殺された石。また、打ったかいのない、むだ石。
しに‐いそ・ぐ【死に急ぐ】
[動ガ五(四)]死ななくともよいのにわざわざ死のうとする。「こんな軽装で冬山に登るのは—・ぐようなものだ」
しにいたるやまい【死に至る病】
《原題、(デンマーク)Sygdommen til Døden》哲学書。キルケゴール著。1849年刊。絶望を死に至る病としてとらえ、神の前に自己を捨てる信仰によってのみこの絶望から脱することができ...
しに‐いちばい【死に一倍】
親が死んで遺産が入ったら、元金を倍にして返すと約束して借金すること。また、その借金。「はや—三百目の借り手形」〈浮・一代男・一〉
しに‐いでたち【死に出で立ち】
「死に装束」に同じ。
しに‐い・る【死に入る】
[動ラ四] 1 息が絶える。死ぬ。「—・る魂の、やがてこの御骸(から)にとまらなむと、思ほゆるも」〈源・御法〉 2 死んだようになる。意識不明になる。気絶する。「夫の死するを見て悶絶して—・りぬ...
しに‐うま【死に馬】
死んだ馬。また、役に立たない馬をののしっていう語。
死(し)に馬(うま)に蹴(け)られる
賭事(かけごと)などの際、回復が望めないような状態の相手から、大きな痛手を受けることのたとえ。→死に馬に鞭(むち)打つ
死(し)に馬(うま)に鍼(はり)
何の効果もなく、むだであることのたとえ。死馬(しば)に鍼をさす。