死(し)に花(ばな)を咲(さ)か◦せる
立派に死んで、死後に誉れを残す。また、死んでかえって誉れが増す。
しに‐ひょう【死に票】
「死票(しひょう)」に同じ。
しに‐びかり【死に光】
死に際のりっぱなこと。また、死後に残る栄光。死に花。「—のして、折しも十月十五日、浄土は願ひのままに」〈浮・永代蔵・五〉
しに‐びと【死に人】
死んだ人。死者。しびと。「河原には—もふせりと見聞けど」〈かげろふ・中〉
しに‐ぼくろ【死に黒子】
人が死ぬ前にできるというほくろ。老年になってできるほくろをいう。
しに‐み【死に身】
1 死んだからだ。⇔生き身。 2 いつ死んでもいいだけの覚悟を決めて、事に当たること。捨て身。「—になって働く」
しに‐みず【死に水】
死に際の人の唇をしめしてやる水。末期(まつご)の水。
死(し)に水(みず)を取(と)・る
死に際の人の唇を水でしめしてやる。転じて、臨終まで介抱する。「父の—・る」
しに‐め【死に目】
死に際。臨終。「親の—にあえない」
しに‐もうけ【死に設け】
死ぬ用意。死に支度。死に用意。「ただ—をせよと夢に見給ひければ」〈栄花・玉の飾り〉