けぬ【毛野】
⇒けの(毛野)
けの【毛野】
上野(こうずけ)・下野(しもつけ)両国の古称。はじめ、毛野を上毛野(かみつけの)・下毛野(しもつけの)の2国に分け、霊亀元年(715)国名を2字と定めてから上野・下野と記すようになった。けぬ。
け‐の‐あらもの【毛の麁物/毛の荒物】
毛がかたい、大きな獣。「火遠理命(ほをりのみこと)は山佐知毘古(やまさちびこ)として、—、毛の柔物(にこもの)を取り給ひき」〈記・上〉
け‐の‐にこもの【毛の柔物/毛の和物】
毛がやわらかな、小さい獣。「又山に嚮(むか)ひ給ひしかば、すなはち毛の麁(あらもの)、—、亦口より出づ」〈神代紀・上〉
けはえ‐ぐすり【毛生え薬】
毛を生えさせる薬。
け‐はらい【毛払い】
衣服のちりなどを払うために使うブラシ。木製の台に獣毛を植えつけたもの。
け‐ば【毛羽/毳】
1 紙や布などの表面がこすれたりしてできる、細かい毛のようなもの。また、畳の表面などのささくれ。けばけば。「—が立つ」 2 蚕が繭を作るとき、足がかりとして最初に張る糸。 3 地図で山の形や傾斜...
けば‐おち【毛羽落ち/毳落ち】
タオル地などの織物の表面から、地の繊維が毛のようにはがれ落ちること。
けば‐けば【毳毳】
「毛羽(けば)1」に同じ。
けば‐だ・つ【毛羽立つ/毳立つ】
[動タ五(四)]紙や布などの表面がこすれて、細かい毛が数多く立つ。「表紙のあちこちが—・っている」