ひるこ【蛭子/水蛭子】
日本神話で、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)二神の間に生まれた第一の子。3歳になっても足がたたないので舟に乗せて海に流したという。中世以後、恵比寿(えびす)信仰と結びついて尊崇された。ひるのこ。
み【水】
みず。他の語と複合した形で用いられる。「垂—(たるみ)」「—草」「—漬(づ)く」
み‐お【澪/水脈/水尾】
《「水(みず)の緒(お)」の意》 1 浅い湖や遠浅の海岸の水底に、水の流れによってできる溝。河川の流れ込む所にできやすく、小型船が航行できる水路となる。また、港口などで海底を掘って船を通りやすく...
みお‐びき【澪引き/水脈引き】
水先案内をすること。「堀江より—しつつみ舟さす賤男(しづを)の伴(とも)は川の瀬申せ」〈万・四〇六一〉
みお‐び・く【澪引く/水脈引く】
[動カ四]水脈に従って舟を漕(こ)いで行く。水先案内をする。「潮待ちて—・き行けば」〈万・三六二七〉
み‐かげ【水陰】
水におおわれた所。水のかげ。みがくれ。「岩そそく—に茂る菅の根の永くや袖をくたし果ててん」〈続後撰・恋三〉
み‐かさ【水嵩】
みずかさ。水量。「吉野川—はさしもまさらじを青根をこすや花の白浪」〈千載・春上〉
み‐かも【水鴨】
水に浮かぶカモ。一説に、「み」は接頭語でカモの美称とも。「はしきやし妹(いも)がありせば—なす二人並び居」〈万・四六六〉
み‐がく・る【水隠る】
[動ラ下二]水の中に隠れる。水の中にあって見えなくなる。「—・れてすだく蛙のもろ声に騒ぎぞわたる井手のうき草」〈今鏡・四〉
み‐ぎわ【汀/渚/水際】
海・湖などの水の、陸地と接している所。みずぎわ。なぎさ。