み‐くさ【水草】
「みずくさ」に同じ。「古(いにしへ)の古き堤は年深み池のなぎさに—生ひにけり」〈万・三七八〉
み‐くず【水屑】
水中のごみ。「—となる(=水死する)」
水屑(みくず)とな・る
水死する。「海底の—・る」
み‐くまり【水分り】
《「水配り」の意》山から流れ出る水が分かれる所。「—に坐(ま)す皇神等(すめがみたち)の前に白(まを)さく」〈祝詞・祈年祭〉
みくまり‐の‐かみ【水分神】
日本神話で、水の分配をつかさどる神。天水分神(あまのみくまりのかみ)と国水分神(くにのみくまりのかみ)があり、豊作の神として信仰された。
み‐ぐま【水隈】
水流が岸に曲がり込んで入っている所。「み吉野の—が菅(すげ)を編まなくに刈りのみ刈りて乱りてむとや」〈万・二八三七〉
み‐こも【水菰/水薦】
水中に生えるマコモ。「時しもあれ水の—をかりあげてほさでくたしつ五月雨の空」〈千載・夏〉
みこも‐かる【水薦刈る】
[枕]水薦の多く生えている信濃の地で、それを刈り取る意で、「信濃(しなの)」にかかる。→みすずかる「—信濃の真弓我が引かば」〈万・九六〉
み‐ごもり【水籠もり/水隠り】
《「みこもり」とも》 1 水中に隠れること。「—に息づき余り速川の瀬には立つとも人に言はめやも」〈万・一三八四〉 2 心に秘めていること。「人づてに知らせてしがな隠沼(かくれぬ)の—にのみ恋ひや...
み‐ごも・る【水籠もる】
[動ラ四]《「みこもる」とも》水中にひそみ隠れる。転じて、心に秘めておく。「言ひ出てもつひにとまらぬ水の泡を—・りてこそあるべかりけれ」〈宇津保・あて宮〉