なみ‐せん【波銭/浪銭】
江戸時代に鋳造された銭で、裏に波形の紋様のあるもの。寛永通宝四文銭・文久永宝のこと。四文銭。
なみ‐ぬの【波布/浪布】
歌舞伎の大道具の一。波の絵を描いた地がすりで、舞台や花道に敷いて海・川などの水面を表す。
なみ‐まく【波幕/浪幕】
歌舞伎の大道具の一。波の絵を描いた道具幕で、海や川などの場面での舞台のつなぎなどに用いる。
ろう【浪】
[常用漢字] [音]ロウ(ラウ)(呉)(漢) [訓]なみ 1 なみ。「逆浪・激浪・蒼浪(そうろう)・波浪・風浪」 2 波のように移ろい定まらない。「浪士・浪人・浪浪/浮浪・放浪・流浪」 3 とり...
ろう‐か【浪華】
波が砕け散って花のように見えるもの。浪の花。
ろう‐かい【浪界】
浪花節(なにわぶし)を語るのを職業とする人たちの社会。浪曲界。
ろう‐かく【浪客】
定まった住所・職業を持たない者。浮浪者。
ろう‐きょく【浪曲】
「浪花節(なにわぶし)」に同じ。
ろうきょくしあさひまるのはなし【浪曲師朝日丸の話】
田中小実昌(こみまさ)の短編小説。昭和46年(1971)発表。昭和54年(1979)刊行の短編集「香具師の旅」より、同作と「ミミのこと」が第81回直木賞受賞。
ろう‐し【浪士】
主家を離れ、禄(ろく)を失った武士。また、仕える主君を失った武士。浪人。