かき‐つら・ぬ【掻き連ぬ】
[動ナ下二]次から次へと並べる。並べつらねる。「心憂さを—・ね、涙も落ちぬばかり思ひ続けられて」〈源・東屋〉
かき‐はら・う【掻き払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 勢いよく横に打ち振る。「白い薄雲が刷毛先(はけさき)で—・った痕(あと)の様に」〈漱石・三四郎〉 2 じゃまなものを除き去る。また、手で払う。払いのける。「涙のこぼるるを...
かき‐や・る【書き遣る】
[動ラ四] 1 手紙などを書いて送る。「いかではるばると—・り給ふらむ」〈源・浮舟〉 2 すらすらと書き進める。「涙のこぼるるを、袖のいとまなく、え—・り給はず」〈源・御法〉
かき‐わた・す【掻き渡す】
[動サ四]琴などを弾きつづける。「—・さるる琴の音に涙落ちつつ」〈夜の寝覚・二〉
かくまく‐えん【角膜炎】
角膜の炎症。細菌・ウイルスなどの感染、アレルギーなどで起こり、異物感・流涙・痛みなどがみられ、角膜に混濁を生じる。
かけ‐かまい【掛(け)構い】
1 気遣うこと。遠慮のあること。「人見知りをせず、年は若し、—のない女であるから」〈鏡花・湯島詣〉 2 (下に否定の語を伴う)かかわり。かかりあい。関係。「—なき伺候の武士も、感涙もよほすばかり...
かこち‐がお【託ち顔】
[名・形動]他に事寄せ、そのせいにして恨み嘆く顔つき。また、思いわびているさま。「嘆けとて月やは物を思はする—なるわが涙かな」〈山家集・中〉
かこち‐なき【託ち泣き】
恨み嘆いて泣くこと。「歯切りきりきり口惜し涙、内に小春が—」〈浄・天の網島〉
かざん‐るい【火山涙】
噴火の際に飛散した粘性の小さいマグマが固まった、ガラス状の小球。ペレーの涙。
かたじけ‐なみだ【忝涙】
《「かたじけなし」の「なし」を「なみだ」に掛けた語》かたじけなく思い流す涙。ありがた涙。「情けにお庄が—」〈浄・歌祭文〉