せい‐りょう【西涼】
中国、五胡十六国の一。400年、漢人で敦煌(とんこう)大守の李暠(りこう)が、北涼から自立して甘粛省北西部に建国。都は敦煌。国勢ふるわず、421年に北涼に滅ぼされた。
ぜん‐りょう【前涼】
中国、五胡十六国の一。301年、漢人で涼州刺史の張軌が自立して建国。甘粛省西部を中心に勢力を張ったが、376年、前秦の苻堅(ふけん)に滅ぼされた。
そう‐りょう【爽涼】
[名・形動]外気がさわやかで、涼しく感じること。また、そのさま。「—な(の)気」《季 秋》「羚羊(かもしか)を見し—の裏穂高/蓼汀」
なん‐りょう【南涼】
中国の国名。五胡十六国の一。397年、鮮卑の禿髪烏孤(とくはつうこ)が、廉川(れんせん)(青海)に拠って建国。のち、北涼の圧迫で衰退し、414年、西秦に滅ぼされた。
のう‐りょう【納涼】
暑さを避けるため、工夫をこらして涼しさを味わうこと。すずみ。「—船」
ばく‐りょう【曝涼】
[名](スル)夏、または秋の天気のよい乾燥した日を選んで衣類・書籍などを日にさらし風を通して、かびや虫のわくのを防ぐこと。虫干し。《季 夏》「—やうすべり敷きし長廊下/蓼雨」
ばん‐りょう【晩涼】
夕方の涼しさ。また、涼しくなった夏の夕方。ゆうすず。《季 夏》
ひ‐りょう【悲涼】
悲しくさびしいこと。悲しみ。「—沈痛なるものもあるべく」〈逍遥・小説神髄〉
び‐りょう【微涼】
わずかにすずしいこと。
ほく‐りょう【北涼】
中国、五胡十六国の一。397年、後涼の大守段業が匈奴の沮渠蒙遜(そきょもうそん)に擁立されて、甘粛北部に建国。401年、蒙遜は段業を殺して即位。439年、北魏に滅ぼされた。