さ・びる【寂びる】
[動バ上一][文]さ・ぶ[バ上二]《「荒(さ)ぶ」に由来する語で、古びるところから》 1 古くなって特有の趣が出る。古めかしい味わいがある。もの静かで趣がある。「谷中感応寺の…或は清らかに或は—...
さや【明/清】
[副] 1 (多く「に」を伴って用いられる)はっきりとしたさま。「足柄のみ坂に立して袖ふらば家(いは)なる妹は—に見もかも」〈万・四四二三〉 2 清らかにすがすがしいさま。「菅畳いや—敷きて」〈...
さや‐け・し【明けし/清けし】
[形ク] 1 光がさえて明るい。「—・き月影に見ゆるようなる琵琶の音の澄みわたるを」〈木下尚江・良人の自白〉 「ぬばたまの夜渡る月の—・くはよく見てましを君が姿を」〈万・三〇〇七〉 2 音・声が...
さんし‐すいめい【山紫水明】
山は日に映えて紫色に見え、川の水は澄んで清らかであること。山や川の景色が美しいことをいう。「—の地」
しず‐やか【静やか】
[形動][文][ナリ]もの静かであるさま。落ち着いた感じのするさま。「水枝が居た時よりもなお一層清らかに—に、そして安らかに楽しく見えた」〈素木しづ・松葉杖をつく女〉
松菊(しょうきく)猶(なお)存(そん)す
《陶淵明「帰去来辞」の「三径荒に就けども、松菊猶存す」から》隠者の住居の荒れ果てた庭にも、緑変わらぬ松と清らかな香りの菊はまだ残っている。隠遁(いんとん)生活にも昔の知己がいること、また、乱世に...
しょう‐じょう【清浄】
[名・形動] 1 清らかでけがれのないこと。また、そのさま。せいじょう。「—な(の)心」 2 仏語。煩悩(ぼんのう)・私欲・罪悪などがなく、心の清らかなこと。「六根—」
しょうじょう‐しん【清浄心】
妄念を払い去った清らかな心。
じしょう‐の‐つき【自性の月】
自性の清らかなことを月にたとえていう語。「—の光を染みて」〈謡・調伏曽我〉
じゅん‐けつ【純潔】
[名・形動] 1 けがれがなく心が清らかなこと。また、そのさま。「—な精神」 2 異性との性的なまじわりがなく心身が清らかなこと。「—を守る」 [派生]じゅんけつさ[名]