さいせい‐かい【済生会】
明治44年(1911)恩賜金を基金として設立された、貧窮民医療を目的とする財団法人。現在は社会福祉法人恩賜財団済生会として、各地で病院・診療所を経営。
さい‐ど【済度】
[名](スル) 1 《「済」は救う、「度」は渡す意》仏語。仏が、迷い苦しんでいる人々を救って、悟りの境地に導くこと。「衆生(しゅじょう)を—する」 2 困難や苦労から救うこと。
さいなん【済南】
中国山東省の省都。黄河下流南岸にあり、京滬(けいこ)・膠済(こうさい)両鉄道の分岐点。製粉・鉄鋼業が盛ん。人口、行政区300万(2000)。チーナン。
さいなん‐じけん【済南事件】
昭和3年(1928)国民革命軍が北伐を再開して済南に入ったのに対し、日本軍が在留邦人保護の名目で出兵し、済南を占領した事件。翌年、日本軍は撤退したが、中国の対日感情は極度に悪化した。→山東出兵
せいなん‐じけん【済南事件】
⇒さいなんじけん
さい‐にん【裁人/済人】
争い事をとりさばき、仲直りさせる人。仲裁人。さえにん。「鬼かと疑ふ老婦(ばあ)さんも大口説(おほくぜつ)の—となる」〈洒・風俗問答〉
さい‐みん【済民】
苦しんでいる人々を救済すること。救民。「経世—」
さいもっぽ【済物浦】
韓国の仁川(インチョン)の旧称。
さいもっぽ‐じょうやく【済物浦条約】
1882年の壬午(じんご)の変の処理のため、済物浦で調印された日本・朝鮮間の条約。朝鮮は、首謀者の処罰、賠償、公使館護衛の軍隊駐留権などを日本に約束した。
さい‐もつ【済物】
荘園制時代、みつぎものとして納めた地方の産物。せいもつ。なりもの。