こんさいきんぼく【渾斎近墨】
会津八一による書跡集。昭和16年(1941)、銀座の鳩居堂で開催された書画展の図録として刊行。渾斎は会津の号のひとつ。
こんさいずいひつ【渾斎随筆】
会津八一による随筆集。昭和17年(1942)刊行。渾斎は会津の号のひとつ。
こん‐しん【渾身】
《「渾」は、すべての意》からだ全体。全身。満身。「—の力を振り絞って抵抗する」
こん‐ぜん【渾然/混然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 すべてがとけ合って区別がないさま。「映像と音楽が—一体となってかもし出す雰囲気」 2 性質が円満で欠点のないさま。「ようやく—たるものを生み出すべく」〈中島敦...
こんぜん‐いったい【渾然一体】
すべてがとけ合って一つのものになるさま。「光や音、色彩が—となって迫る」
こんてん‐ぎ【渾天儀】
古く中国や日本で、天体の位置や運行を観測するのに使った器械。天空の円形をかたどり、地平環をつけ、黄道・赤道の遊動環を交錯させたもの。諸環の中央にある小軸によって1個ののぞき筒が自由に回転する。こ...
こんてん‐せつ【渾天説】
中国古代の宇宙構造理論。天地は卵の殻と黄身のような関係にあるとみる説。天体を球状と考え、その運動を測定する天文学的関心によって作られたもの。→蓋天説(がいてんせつ)
こん‐とん【混沌/渾沌】
[名]天地がまだ開けず不分明である状態。 [ト・タル][文][形動タリ]すべてが入りまじって区別がつかないさま。「—たる政治情勢」「次期会長の人選は—としてきた」
こん‐めい【渾名/諢名】
「あだな(渾名)」に同じ。
こん‐ゆう【渾融/混融】
[名](スル)《「渾」は、一つにまじりあうこと》物が入りまじって一つにとけあうこと。「加うるに印度(インド)埃及(エジプト)の開化を以てし、—して一となす」〈雪嶺・真善美日本人〉