ちゃ‐の‐ゆ【茶の湯】
1 客を招き、抹茶をたてて楽しむこと。また、その作法や会合。→茶道 2 茶をたてるために沸かす湯。「鑵子の弦の熱きにも煮ゆる—は面白や」〈虎明狂・通円〉
ちゃのゆ‐しゃ【茶の湯者】
茶の湯の師匠をして渡世をする者。
ちゃ‐びしゃく【茶柄杓】
茶道具の一。釜(かま)から湯をくみとるときに用いる竹製の小さい柄杓。
ちゃ‐ぶくさ【茶袱紗】
茶の湯に用いるふくさ。茶器のちりを払ったり、茶碗などを観賞する際、その下に敷いたりする絹布。ちゃのゆふくさ。
ちゃ‐ぶろ【茶風炉】
茶の湯で、湯を沸かすのに用いる風炉。
ちゃ‐ぼうき【茶箒】
茶の湯で、風炉(ふろ)などのちりを払うのに用いる小さい羽ぼうき。
ちゃ‐めい【茶名】
茶の湯で、極意を皆伝された茶人に付ける名前。村田珠光の世嗣(よつぎ)村田宗珠が大徳寺の名禅から「宗」の一字をもらって付けて以来、家元から指南を許されると「宗」の字を上に付ける。
ちゃ‐めい【茶銘】
茶の湯用の葉茶に付ける固有の名。室町末期に宇治の茶園名に始まり、現在は各宗家の好みによって付ける。初昔(はつむかし)・後昔(のちむかし)など。
ちゃ‐わん【茶碗】
1 茶を入れ、または飯を盛る陶磁製の碗。特に茶の湯では、天目形・沓(くつ)形などの茶碗が用いられる。 2 古く、陶磁器の総称。 3 「茶碗盛り」の略。
ちゅう‐しゅ【中酒】
1 《酒に中(あた)る意》酒を飲みすぎて体調・気分がすぐれないこと。 2 食事をしながら飲む酒。また、茶の湯の会席で出す酒。「—には古酒を、いやといふほど盛るならば」〈虎明狂・福の神〉