しつ‐ドック【湿ドック】
陸地を掘削して水を引き入れ、水門を設けて仕切り、潮の干満や風波などに影響されずに貨客の積み卸しなどができるようにしたドック。湿船渠(しつせんきょ)。→乾ドック
しつ‐ばん【湿板】
写真感光板の一。コロジオンと沃化物(ようかぶつ)との混合液をガラス板に塗り、これを硝酸銀の容液に浸したもの。乾かないうちに撮影に使う。乾板が発明される前のもの。
しつ‐ぶか【湿深】
[名・形動ナリ]《近世語》好色なこと。また、そのさまや人。「わたしが手を握るといふは、おえねえおまへも—な人だ」〈咄・無事志有意〉
しつ‐ぶか・い【湿深い】
[形]《近世語》 1 湿気が多い。じめじめしている。「極楽は水辺にて—・い所故、車しめり候ふにや」〈滑・見外白宇瑠璃・三〉 2 色事にしつこい。多淫である。「そもそも米八が丹次郎に—・くなせしは...
しつ‐む【湿霧】
地上の物がしっとりとぬれるほどの大きな水滴からなる霧。⇔乾霧(かんむ)。
しつ‐らん【湿爛】
間擦疹(かんさつしん)の旧称。
しとり【湿り】
しめること。また、しめり。「地面には夜露の—が未だ乾かぬくらいで」〈秋声・黴〉
しと・る【湿る】
[動ラ五(四)]しっとりとぬれる。しめりけを含む。しめる。「夜霧に—・った娘の浴衣の袂(たもと)の中に」〈風葉・五反歩〉
シバ【(梵)Śiva】
ヒンズー教で、ブラフマー・ビシュヌ神とともに三神の一。破壊と創造をつかさどる神で、生殖器崇拝とも関係が深い。 [補説]「湿婆」とも書く。→大自在天
しめし【湿し】
1 しめらすこと。 2 湿りを取るため腰から下に巻く布。おしめ。「—のやうなるものを着せければ」〈散木集・六・詞書〉