かん‐でき【陥溺】
[名](スル) 1 水の中に落ちておぼれること。 2 酒色にふけること。理性を失って遊びなどに熱中すること。耽溺(たんでき)。 3 窮地に陥ること。「私蓄を発(あば)いて—を救う」〈鴎外・大塩平八郎〉
たん‐でき【耽溺/酖溺】
[名](スル)一つのことに夢中になって、他を顧みないこと。多く不健全な遊びにおぼれることにいう。「酒色に—する」 [補説]書名別項。→耽溺
たんでき【耽溺】
岩野泡鳴の小説。明治42年(1909)発表。初期自然主義文学の代表作で、主人公の作家田村義雄の愛欲におぼれる生活を描く。
ちん‐でき【沈溺】
[名](スル) 1 水におぼれること。「士官をはじめ二三十名—なして行方知れず」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 物事に夢中になって深入りすること。耽溺(たんでき)。惑溺。「遨遊(ごうゆう)に—するの...
でき【溺】
[常用漢字] [音]デキ(漢) [訓]おぼれる 1 水におぼれる。「溺死」 2 あることに心を奪われ、他を顧みない。「溺愛/耽溺(たんでき)・惑溺」
ぼつ‐でき【没溺】
1 水中に落ちておぼれること。 2 物事におぼれ、熱中すること。
わく‐でき【惑溺】
[名](スル)ある事に夢中になり、本心を奪われること。「酒色に—する」