ひ‐けし【火消し】
1 火を消すこと。特に、火災を消しとめること。また、それをする人。 2 もめごとや危機などの解決に乗り出すこと。また、その人。「発言の意図が誤解されていると—に走る」 3 (比喩的に)野球で、ピ...
ひけし‐ぐみ【火消し組】
江戸時代、火消し役1人の下に、与力6名、同心30名をもって組織された組。
ひけし‐どうしん【火消し同心】
火消し組に属した同心。
ひけし‐やく【火消し役】
1 「定火消(じょうびけ)し」に同じ。 2 定火消しの主任にあたるもの。 3 もめごとや危機などの事態を拾収する役目。「内紛の—を務める」 4 野球で、ピンチのときにリリーフする投手のこと。
ほうがく‐びけし【方角火消し】
江戸時代の大名火消しの一。明暦3年(1657)の江戸大火のあと、12家の大名を3隊に分けて江戸城の防火にあたらせたもの。
ほん‐ぐみ【本組(み)】
1 活版印刷で、はじめ棒組にして校正を終えたものを、本式にページに組むこと。また、その組版。 2 江戸時代、江戸の町火消しの組の名。四十八組の一。
まち‐びけし【町火消し】
江戸時代、町人が自治的に設けた消防組織。江戸では町奉行の管理下に、いろは47組(のち、48組)があった。→定火消(じょうびけ)し →大名火消し
まとい【纏】
1 まとうこと。また、まとうもの。 2 馬印の一種。さおの頭に飾りをつけ、その下に馬簾(ばれん)を垂らしたもの。 3 江戸時代、2にならって町火消しの各組のしるしとしたもの。
まとい‐もち【纏持(ち)】
町火消しの各組の中で、纏3を持つ役の者。火事場では消し口の要路に立った。
めくらながやうめがかがとび【盲長屋梅加賀鳶】
歌舞伎狂言。世話物。7幕。河竹黙阿弥作。明治19年(1886)東京千歳座初演。前田侯お抱えの加賀鳶と町火消しとの争いを背景に、按摩(あんま)の道玄の小悪党ぶりを描く。通称「加賀鳶」。