ひとり‐むし【火取り虫/䗳】
夏の夜、灯火に集まってくる虫。ヒトリガの類。灯蛾(とうが)。《季 夏》「—羽音重きは落ちやすし/楸邨」
ひ‐どうぐ【火道具】
1 鉄砲など、火を発する道具。火器。 2 香道の七つ道具で、火箸(ひばし)・鋏(はさみ)・香箸(こうばし)・灰押さえ・香匙(こうすくい)・鶯(うぐいす)・羽箒(はぼうき)の総称。
ひ‐どけい【火時計】
線香・火縄などを燃やし、その燃えた量により時間をはかるもの。
ひ‐どこ【火床】
1 ボイラーの燃料をたく所。格子状で、燃え殻を下に落とす。 2 箱の中に土を塗り固めて作った火入れ。
ひ‐ど・る【火取る】
[動ラ五(四)]火であぶる。さっと焼く。「茶ヲ—・ル」〈和英語林集成〉
ひなつ‐ぼし【火夏星/熒惑星】
火星の異称。
ひ‐なぶり【火弄り/火嬲り】
「火遊び」に同じ。「火鉢のもと、人待つ宵の—や」〈浄・重井筒〉
ひ‐なべ【火鍋】
⇒火鍋子(ホーコーツ)
ひ‐なわ【火縄】
檜(ひのき)の皮、竹の繊維または木綿糸などを縒(よ)って縄を作り、これに硝石を吸収させたもの。火持ちがよいので点火に用いた。
ひなわ‐うり【火縄売り】
江戸時代、芝居小屋などで、観客の喫煙用の火縄を売り歩いた人。役者の出入りに声をかけることや、客の整理などもしたという。