ほ‐くち【火口】
火打ち石で発火させた火を移し取るもの。麻やイチビの茎を焼いた炭、また茅花(つばな)やパンヤに焔硝(えんしょう)を加えたものが用いられた。火糞(ほくそ)。
ほくち‐がね【火口金】
「火打金(ひうちがね)」に同じ。
ほ‐くぼ【火窪】
いろりの中央の、火を燃やすところ。火の坪。ほどなか。
ほ‐ぐし【火串】
1 火をつけた松明(たいまつ)を挟んで地に立てる木。夏の夜、これに鹿などの近寄るのを待って射取る。《季 夏》 2 のろしの台の上に立て、柴などをかけるくい。
ほ‐け【火気】
1 火の気。また、煙。「かまどには—吹きたてず」〈万・八九二〉 2 湯気(ゆげ)。「—たつ早晩(いつも)ながらの雁の声/直治」〈西鶴大矢数・一〉
ほ‐さき【火先】
炎の先端。「ろうそくの—」
ほすせり‐の‐みこと【火酢芹命/火須勢理命】
⇒火闌降命(ほのすそりのみこと)
ほ‐たき【火焚/火焼】
「御火焚(おひたき)」に同じ。
ほたるのはか【火垂るの墓】
野坂昭如(あきゆき)の小説。終戦間近の神戸市で、親を亡くした兄妹が懸命に生き延びようとする姿を描く。昭和42年(1967)発表。同年「アメリカひじき」とともに第58回直木賞受賞。昭和63年(19...
ほ‐づつ【火筒】
銃砲。