はい‐ぐすり【灰釉】
草木の灰を主成分とした釉(うわぐすり)。柞(いす)・欅(けやき)・松などの木質灰や、竹灰・藁灰(わらばい)などを用いる。かいゆう。
はい‐さじ【灰匙】
茶の湯の炭手前で、灰をすくって炉の中にまいたり、風炉(ふろ)の灰をならしたりするのに用いる匙。多く金属製。灰杓子(はいじゃくし)。
はい‐ざら【灰皿】
タバコの灰や吸い殻を入れる皿状の容器。
はい‐じゃくし【灰杓子】
⇒灰匙(はいさじ)
はい‐ずみ【掃墨】
《「はきずみ」の音変化。後世、「灰墨」とも当てて書く》ごま油・菜種油などの油煙。また、それににかわをまぜてつくった墨。塗料・まゆ墨・薬用などにも用いた。油煙墨。
はい‐せせり【灰挵り】
火箸などで灰をもてあそぶこと。灰いじり。「火箸を取り、—して」〈浮・諸艶大鑑・三〉
はい‐ならし【灰均し】
火鉢などの灰をかきならすのに用いる金属製の道具。灰おさえ。灰かき。
灰(はい)にな・る
1 燃えてすっかりなくなる。灰燼(かいじん)に帰する。「マイホームが—・る」 2 死んで火葬にされ、骨になる。 3 俗に、持っている力を出し尽くして気力がなくなる。
はい‐ねこ【灰猫】
1 灰色の毛の猫。 2 火を落としたかまどに入り、灰まみれになった猫。《季 冬》
はい‐の‐き【灰の木】
ハイノキ科の常緑高木。山地に自生。葉は細長い楕円形。5月ごろ、白い花を総状につけ、花びらは五つに裂けている。実は熟すと黒紫色になり、狭卵形。葉から良質の灰汁(あく)ができ、媒染染料の染色に使用。...