はい‐ぜん【沛然/霈然】
[ト・タル][文][形動タリ]雨が勢いよく降るさま。「—として驟雨が来る」
はん‐ぜん【判然】
[名](スル)はっきりとわかること。「遠目には男だか女だか—しない」
[ト・タル][文][形動タリ]はっきりとわかるさま。「—たる証拠」「事件の概容が—としない」
ばく‐ぜん【漠然】
[ト・タル][文][形動タリ]ぼんやりとして、はっきりしないさま。広くてはてしのないさま。「—とした不安を抱く」「—たる平原」
ばく‐ぜん【驀然】
[ト・タル][文][形動タリ]まっしぐらに進むさま。急に起こるさま。「黒風一陣雨を巻て—として天(そら)より下し来(き)」〈露伴・日蓮上人〉
ひ‐こうぜん【非公然】
[名・形動]世間一般に知れ渡っていないこと。また、そのさま。
ひつ‐ぜん【必然】
[名・形動]必ずそうなること。それよりほかになりようのないこと。また、そのさま。「—の帰結」「なまけたのだから不合格は—だ」⇔蓋然(がいぜん)/偶然。
ひょう‐ぜん【飄然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 世事を気にせずのんきなさま。飄乎(ひょうこ)。「—とした暮らし」 2 ふらりとやって来たり去ったりするさま。飄乎。「—と去る」
び‐ぜん【靡然】
[ト・タル][文][形動タリ]草木が風になびくように、ある勢力になびき従うさま。「一時拝西の風—として全国を吹倒せるや」〈雪嶺・真善美日本人〉
びょう‐ぜん【渺然】
[ト・タル][文][形動タリ]果てしなく広々としているさま。「—たる海原」
びょう‐ぜん【眇然】
[ト・タル][文][形動タリ]小さいさま。取るに足りないさま。「一人の—たる小丈夫立てり」〈鴎外・ふた夜〉