かい‐ぜん【快然】
[ト・タル][文][形動タリ]気分がよいさま。楽しい気持ちのさま。「水兵は—と笑みつつ」〈蘆花・不如帰〉 [名・形動ナリ]病気が治ること。快復すること。また、そのさま。「当今の御脳、日を追っ...
かく‐ぜん【廓然】
[ト・タル][文][形動タリ]心が晴れわたり、わだかまりのないさま。かくねん。「貴い古(いにしえ)の聖者の如く—として大悟しなければならぬ」〈谷崎・神童〉
かく‐ねん【廓然】
[ト・タル][文][形動タリ]⇒かくぜん(廓然)
かく‐ぜん【画然/劃然】
[ト・タル][文][形動タリ]区別がはっきりとしているさま。「—とした違い」「—たる区別」
かく‐ぜん【確然】
[ト・タル][文][形動タリ]たしかで、はっきりしたさま。確固。「引っ掻いても—たる手答がない」〈漱石・吾輩は猫である〉
かく‐ぜん【赫然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 はげしく怒るさま。「顔色忽ち変じ、—として曰く」〈織田訳・花柳春話〉 2 輝くさま。「—たる色の衣を纏い」〈鴎外・舞姫〉
か‐ぜん【果然】
[ト・タル][文][形動タリ]結果が予期どおりであるさま。「破天荒の新理論を組成し、—として学術界の方針を一斡(いちあつ)する」〈雪嶺・真善美日本人〉 [副]予期したとおりになるさま。果たし...
かつ‐ぜん【戛然】
[ト・タル][文][形動タリ]堅い物が触れ合って音を発するさま。「玉と玉と撃てる音か、—と瞬時の響きを起こす」〈漱石・薤露行〉
かつ‐ぜん【豁然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 視野が大きく開けるさま。「—として眼下に眺望が広がる」 2 心の迷いや疑いが消えるさま。「—として悟る」
かん‐ぜん【敢然】
[ト・タル][文][形動タリ]困難や危険を伴うことは覚悟のうえで、思い切って行うさま。「—と難局に立ち向かう」