すす‐ぼ・る【煤ぼる】
[動ラ五(四)]「煤ぶる」に同じ。「其処(そこ)ら—・りて余りあかるからず」〈鏡花・化銀杏〉
すす‐ゆ【煤湯】
煤払いを済ませたあと、からだの汚れを落とすために入る風呂。「今日—を沐(あび)て五塵(ごぢん)の垢を落とし」〈滑・浮世風呂・前〉
ばい【煤】
[人名用漢字] [音]バイ(漢) [訓]すす 1 すす。「煤煙/煙煤」 2 石炭。「煤炭」
ばい‐えん【煤煙】
石油・石炭などの不完全燃焼で生じるすすや煙。大気汚染防止法では、硫黄酸化物・窒素酸化物・一酸化炭素や自動車の排気中の鉛化合物なども含める。
ばいえん【煤煙】
森田草平の小説。明治42年(1909)発表。作者と平塚らいてうとの心中未遂事件を題材に、近代青年の苦悩に満ちた恋愛を描く。
ばい‐じん【煤塵】
工場の煙突の煙や、鉱山・石切り場などの塵(ちり)の中に含まれている微粒子。
ばい‐たん【煤炭】
石炭の旧称。