こつ‐がい【乞丐】
物乞いをすること。また、その人。こじき。乞丐人。「父母(ぶも)ありしかども皆死にて相知れる人もなし。然(さ)れば寄り付く方なくて、かかる—をばするなり」〈今昔・二・二四〉
こと‐し‐も【事しも】
[副]《名詞「こと」+副助詞「し」+係助詞「も」から》ちょうど。あたかも。まるで。呼応の副詞のように、下に「如く」「ように」などの語をとることが多い。「聖人、—我が父母(ぶも)などの病まんを歎か...
ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】
出雲神話の神。大国主命の子。国譲りに際して父に国土の献上を勧めた。壬申(じんしん)の乱のとき、高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に神懸かりして託宣した話が、日本書紀にみえる。
こと‐づか・る【言付かる/託かる】
[動ラ五(四)]伝言したり、品物などを渡したりすることを、人から頼まれる。言いつかる。ことづけられる。「父への手紙を—・る」「帰社が遅くなると同僚から—・った」
こと‐はら【異腹】
父が同じで母が違う子供たちの関係。はらちがい。いふく。「—の兄人(せうと)も京にて法師にてあり」〈かげろふ・下〉
こと‐はらから【異同胞】
1 父あるいは母を異にした兄弟姉妹。「母北の方、—たち、ただここになむ来かかる」〈落窪・四〉 2 ほかの兄弟姉妹。「—どもよりは、かたちも清げなるを」〈源・夢浮橋〉
このめ‐は・る【木の芽張る】
[動ラ四]木の芽が膨らむ。木の芽がもえ出る。「張る」を「春」に掛けて用いることが多い。《季 春》「四方山(よもやま)に—・る雨降りぬれば父母(かぞいろは)とや花の頼まむ」〈千載・春上〉
こ‐の‐わた【海鼠腸】
ナマコの腸管で作った塩辛。酒の肴(さかな)。三河・志摩産のものが有名。《季 冬》「—の桶の乗りゐる父の膳(ぜん)/たかし」
コピーすう‐たけい【コピー数多型】
細胞の特定の染色体領域に存在する遺伝子のコピーの数が個人・個体によって異なること。また、その領域をいう。CNV(copy number variation)。 [補説]ヒトの遺伝子は通常、父母か...
こぶ・い
[形]《近世上方語》欲深い。物惜しみがひどい。「とかく始末第一とて親父よりも—・うかせぎければ」〈浮・当世銀持気質〉