かたいと‐の【片糸の】
[枕]「よる」「くる」「あふ」「緒(を)」「伏し」などにかかる。「—あひ見むまでと年もへぬ」〈続後撰・恋二〉
かた‐いなか【片田舎】
都から遠く離れていて生活に不便なところ。辺鄙(へんぴ)な田舎。辺地。
かた‐うた【片歌】
古代歌謡の一体。五・七・七の3句19音からなる歌。多く問答に用いられ、2首合わせると旋頭歌(せどうか)の形になる。雅楽寮で教習した大歌(おおうた)の一つでもある。
かた‐うで【片腕】
1 片方の腕。隻腕(せきわん)。 2 最も信頼のできる助勢者。腹心。「社長の—となって働く」
かた‐うらみ【片恨み】
[名](スル)一方だけが恨みに思うこと。一方的な恨み。「—されるとは心外だ」
かた‐え【片方/傍】
1 かたわら。そば。「父の—を遠く離るる事の」〈露伴・風流魔〉 2 対になっているものの一方。片方。片側。「高麗錦(こまにしき)紐(ひも)の—ぞ床に落ちにける」〈万・二三五六〉 3 一部分。「ほ...
かた‐えくぼ【片靨】
片方のほおにだけできるえくぼ。
かた‐えみ【片笑み】
片ほおに笑みを浮かべること。微笑。
かた‐え・む【片笑む】
[動マ四]片ほおに笑みを浮かべる。微笑する。「貝の如き前歯と隣れる金歯とを露して—・みつつ」〈紅葉・金色夜叉〉
かた‐おい【片生ひ】
[名・形動ナリ]十分に発育していないこと。また、そのさま。未成熟。かたなり。「八歳子(やとせこ)の—の時ゆ」〈万・一八〇九〉