えいざん‐ばん【叡山版】
比叡山延暦寺、のちには門前の書店から刊行された仏書・漢書の総称。鎌倉時代の「法華三大部」が知られる。比叡山版。
えんとく‐ばん【延徳版】
延徳4年（1492）薩摩で出版された「大学章句」の再刊本。日本最初の漢籍新注として有名。文明13年（1481）刊行の原刻本は現存しない。
えん‐ばん【鉛版】
組版の版面から写し取った紙型(しけい)に、鉛・すず・アンチモンの合金を流し込んで作った印刷版。ステロタイプ。紙型鉛版。
おう‐はん【凹版】
画線部分が版材面よりくぼんでいる印刷版。彫刻凹版・写真凹版（グラビア）などがある。紙幣・証券などの印刷に使用。→凸版
おうばく‐ばん【黄檗版】
江戸時代に黄檗宗の僧鉄眼(てつげん)が出版した大蔵経。6956巻。寛文9年（1669）から天和元年（1681）にかけて完成。隠元が持ってきた明の万暦版に訓点を加え、翻刻したもの。鉄眼版。
おおうち‐ばん【大内版】
室町時代、周防(すおう)の大内氏が出版した古版本。山口版。大内本(おおうちぼん)。
オンデマンド‐しゅっぱん【オンデマンド出版】
希望者の注文に応じて書籍などを印刷・製本して販売する出版形態。雑誌や書籍のデータをデジタル化しておき、インターネットなどを通じて注文を受ける。在庫をもたず、小口の注文にも対応できるように考えられ...
オンライン‐コードばん【オンラインコード版】
パソコンやコンピューターゲーム機などのソフトウエアで、コンテンツ配信サービスなどからダウンロードして利用する方式のもの。ダウンロードの際に指定のコードを入力する必要がある。
かいぞく‐ばん【海賊版】
《pirated edition》外国の著作物を、著者・出版社の許可を受けずに複製したもの。同一国内のものについてもいう。 [補説]レコードやCD、DVDなどの場合は「海賊盤」とも書く。→ブートレグ
かい‐はん【改版】
［名］(スル) １ 印刷物の原版を新しく作りなおすこと。 ２ 書物などの内容を訂正し、印刷・発行しなおすこと。また、その出版物。 [補説]もともとは、木版印刷で版木を彫りなおす意に用いられた。そ...
