つりぎつね【釣狐】
狂言。猟師の伯父に化けた狐が、殺生をやめて罠(わな)を捨てるよう猟師を説得するが、帰りに餌(えさ)の誘惑に負けて本性を現す。吼噦(こんかい)。今悔(こんかい)。
歌舞伎舞踊。長唄。河竹黙阿弥...
虎(とら)の威(い)を借(か)る狐(きつね)
《「戦国策」楚策から》他の権勢に頼って威張る小人(しょうじん)のたとえ。
の‐ぎつね【野狐】
野にすむ狐。野生の狐。やこ。
はいいろ‐ぎつね【灰色狐】
イヌ科の哺乳類。分類上はキツネよりもタヌキに近い。体長約60センチ、尾長約30センチ。背面は灰色、腹と四肢は赤褐色。カナダ南部から南米北部までの森林などにすみ、木登りがうまい。
一(ひと)つ穴(あな)の狐(きつね)
「同じ穴の狢(むじな)」に同じ。
ひる‐ぎつね【昼狐】
《昼間、巣の外へ出るキツネの意から》あつかましい人やきょろきょろして落ち着きのない人をあざけっていう語。「扨(さて)もさても—めかな」〈ひとりね・下〉
びゃっ‐こ【白狐】
1 白い毛のキツネ。また、年を経て毛が白くなったキツネ。神通力をもつとされた。しろぎつね。 2 ホッキョクギツネの別名。 [補説]作品名別項。→白狐
びゃっこ【白狐】
日本画家、下村観山の代表作。紙本着色による二曲一双の屏風。自然の中にたたずむ一匹の白狐の姿を描く。大正3年(1914)制作。再興第1回院展の出品作。
ふる‐ぎつね【古狐】
1 年をとった狐。特別な力をもつとされる。 2 年をとり、経験を積んで、ずるがしこい人。
ほっきょく‐ぎつね【北極狐】
食肉目イヌ科の哺乳類。北極周辺のツンドラ地帯にすむ。体長約60センチ、尾長35センチ。夏毛は灰褐色、冬毛は白色または淡青灰色に変わるので、白狐(しろぎつね)・青狐ともよばれる。