そう‐そう【淙淙】
[ト・タル][文][形動タリ]水が音を立てて、よどみなく流れるさま。「川瀬の音が—として聞える」〈独歩・運命〉
そう‐ふ【壮夫】
壮年の男性。また、勇壮な男性。「三十に近き—なり」〈独歩・悪魔〉
そん‐がっきゅう【村学究】
田舎にいて見聞の狭い学者。また、見識の浅い学者を軽蔑していう語。「先生は決して—らしい窮屈な生活けちけちした生活はして居ません」〈独歩・運命〉
た‐の‐も【田の面】
田のおもて。田の表面。「—に水あふれ」〈独歩・武蔵野〉
たん‐ぜん【淡然/澹然】
[ト・タル][文][形動タリ]あっさりしているさま。また、静かなさま。「月已に—として東天に在り」〈独歩・愛弟通信〉
たん‐どう【坦道】
平坦な道。坦途。「車は一条—を走りぬ」〈独歩・入郷記〉
ち‐どん【遅鈍】
[名・形動]行動などがのろくて鈍いこと。また、そのさま。「—なる生活も」〈独歩・河霧〉
ちゅう‐はん【昼飯/中飯】
ひるめし。昼食。「漸(やっ)と諸君の—が了(おわ)り」〈独歩・湯ヶ原ゆき〉
ちょう‐とん【朝暾】
朝日。朝陽。「真紅の—瞠々として昇りそめたり」〈独歩・愛弟通信〉
ちょきん
[副] 1 はさみなどで物をたち切る音や、そのさまを表す語。ちょっきん。「ひもを—と切る」 2 きちんとしているさま。「自分の傍に—と坐って」〈独歩・帰去来〉