てい‐し【睇視】
[名](スル)目を細めて見ること。また、横目で見ること。「林の奥に座して四顧し、傾聴し、—し、黙想す」〈独歩・武蔵野〉
てい‐ねん【丁年】
《強壮の時に丁(あた)る年の意》一人前に成長した年齢。満20歳。また、一人前の男子。「せめて二十五六になればだが君は—にすら足りないのだからねえ」〈独歩・正直者〉
てき‐てき【滴滴】
[名] 1 水などのしたたり。点々と落ちるしずく。「乳の如き—春潮に融けて流る」〈蘆花・自然と人生〉 2 点々とあるようす。「大きな銀杏に墨汁を点じた様な—の烏が」〈漱石・野分〉 [ト・タル...
です
[助動][でしょ|でし|です|です|○|○]体言、副詞、形容詞、一部の助動詞の連体形、助詞「の」に付く。「である」「だ」の丁寧表現で、相手に対して改まった気持ちを表す。 1 断定の意を表す。「バ...
とう‐とう【蕩蕩】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 はてしなく広いさま。「瓢々—として窮まるところを知らず」〈独歩・悪魔〉 2 心のやすらかでゆったりしているさま。「王者の民—たりと云う句の価値を始めて発見する...
とつと‐して【突として】
[副]急に。だしぬけに。突然。にわかに。「—一条の猛焔東岸砲台の一角より起り候間」〈独歩・愛弟通信〉
とつ‐とつ【咄咄】
《「とつ」を重ねていう語》 [副]驚いたりくやしがったりするさま。またそのために舌打ちをしたり声を発したりするさま。「—、何等の悲痛なる話ぞや」〈独歩・欺かざるの記〉 [形動タリ]に同じ。...
とり‐やり【取り遣り】
[名](スル)物を受け取ったり与えたりすること。やりとり。「鋼鉄榴弾もて命の—するには」〈独歩・愛弟通信〉
とん‐とう【遁逃】
[名](スル)にげること。のがれること。「遂に自から軍艦を破壊して陸上に—するならん」〈独歩・愛弟通信〉
どく‐ほ【独歩】
[名](スル)「どっぽ(独歩)」に同じ。