勢(いきお)い猛(もう)
勢力の強いさま。裕福ではぶりのよいさま。「—に寄せて来る大波小波」〈蘆花・自然と人生〉
かん‐もう【寛猛】
ゆるやかなことと、きびしいこと。「其挙動の粗密—は互に相似たるも」〈福沢・文明論之概略〉
きょう‐もう【凶猛/兇猛】
[名・形動]荒々しくたけだけしいこと。また、そのさま。「ほとんど常軌を逸した、—な勇気が」〈芥川・偸盗〉
ぎょう‐もう【驍猛】
[名・形動]強くたけだけしいこと。また、そのさま。勇猛。「彼の—なるスパルタ将ホービダスは」〈竜渓・経国美談〉
ごう‐もう【剛猛/豪猛】
[名・形動]強くたけだけしいこと。また、そのさま。「—な勇士」
どう‐もう【獰猛】
[名・形動]性質が荒く乱暴であること。また、そのさま。「—な顔つき」「—な動物」 [補説]「ねいもう」は誤読。 [派生]どうもうさ[名]
ねい‐もう【獰猛】
[名・形動]「どうもう(獰猛)」の誤読。
もう【猛】
[形動][文][ナリ]勢いがはげしいさま。現代では、多く他の名詞と複合して用いられる。「—勉強」「—スピード」→猛に「世の覚えも、威勢も—なり」〈宇治拾遺・一五〉
もう【猛】
[常用漢字] [音]モウ(マウ)(漢) [訓]たけし たける 1 がむしゃらで強い。たけだけしい。「猛犬・猛獣・猛将・猛然/獰猛(どうもう)・勇猛」 2 はげしい。程度がひどい。「猛威・猛火・猛...
や‐たけ【弥猛】
[名・形動]いよいよ激しく勇み立つこと。また、そのさま。「心は—に逸(はや)りながらも」〈近松秋江・青草〉