さる‐で【猿手】
太刀の柄頭(つかがしら)の兜金(かぶとがね)につけた鐶(かん)。腕貫(うでぬき)の緒を形式化したもの。
さる‐とう【猿痘】
「M痘」の旧称。
さる‐とうじん【猿唐人】
人をののしっていう語。唐変木(とうへんぼく)。「曲者(くせもの)の手がポカリと飛んで、礼之進の痘痕は砕けた、火の出るよう。『—め』」〈鏡花・婦系図〉
さるとび‐さすけ【猿飛佐助】
伝説上の戦国時代の忍者。戸沢白雲斎に忍術を学び、真田幸村(さなだゆきむら)に仕えたという。真田十勇士の一人。
さるとり‐いばら【菝葜/猿捕茨】
サルトリイバラ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。高さ1〜2メートル。茎は節ごとに曲がり、とげがある。葉は卵円形。雌雄異株で、初夏に黄緑色の小花をつけ、実は熟すと赤い。根茎は漢方で和山帰来(わのさん...
さる‐ど【猿戸】
1 庭園の入り口などに用いる簡素な木戸。ふつう、皮付き丸太の柱に、横板に竹の押縁(おしぶち)を縦に打ち付けた両開きの扉を取り付けたもの。 2 内側に取り付けた横木を柱の穴に差し込んで閉める戸。 ...
さる‐なし【猿梨】
マタタビ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山地に自生。葉は広楕円形で先がとがる。初夏に白花をつけ、実は球形で、熟すと甘酸っぱく、食用。しらくちづる。こくわ。
さる‐に【猿似】
血縁関係がないのに、顔かたちが似ていること。そらに。「他人の—」
猿(さる)に烏帽子(えぼし)
《猿に烏帽子をかぶせる意から》人柄にふさわしくない服装や言動のたとえ。
猿(さる)に木登(きのぼ)り
そのことをよく知っている者に教え込もうとするような、無駄な行為のたとえ。