卵(たまご)を見(み)て時夜(じや)を求(もと)む
《「荘子」斉物論から》卵のうちから、鶏となって時を告げることを待ち望む。順序を考えず、せっかちに結果を求めるたとえ。
卵(たまご)を渡(わた)・る
きわめて危険なことのたとえ。「乱れて歌ふ鶏の、—・るあやうさの」〈浄・歌念仏〉
たまさき‐じんじゃ【玉前神社】
千葉県長生郡一宮町にある神社。祭神は玉埼神(玉依姫命)。関東武士の信仰を受けた。上総(かずさ)国一の宮。玉前大明神。
たま‐サボテン【玉サボテン】
サボテン科植物のうち、茎が球状や短柱状をしているもの。
たま‐ざいく【玉細工】
石やガラスなどの玉を材料として細工すること。また、その細工物。
たま‐ざさ【玉笹/玉篠】
笹の美称。「朝日さす光を見ても—の葉わけの霜を消たずもあらなむ」〈源・藤袴〉
たま‐ざん【珠算/玉算】
そろばんを使ってする計算。しゅざん。
たま‐しき【玉敷き】
玉を敷いたように美しいこと。また、その場所。「—の都のうちに棟を並べ」〈方丈記〉
たましき‐ごかい【玉敷沙蚕】
多毛綱タマシキゴカイ科の環形動物。体長約30センチ。体は黒く、後半部は細い。砂泥中にU字形の穴を掘ってすむ。釣りのえさにする。くろむし。どんべい。ちんちろむし。
たましき‐の‐にわ【玉敷きの庭】
宝石を敷きつめたように美しい庭。特に、御所の庭。「萩の戸の花も色そふ白露に千代の数みる—」〈新葉・秋上〉