にちゅうれき【二中歴】
鎌倉時代の百科事典。13巻。編者未詳。鎌倉末期の成立で、現存の増補版は文安年間(1444〜1449)ころの成立とされる。平安時代の「掌中歴」と「懐中歴」を再編集したもので、人名・物名などを81項...
にらやま‐はんしゃろ【韮山反射炉】
静岡県伊豆の国市にある反射炉跡。江戸時代末期の築造。稼働した反射炉として現存する、国内唯一の施設。大正11年(1922)国指定史跡。平成27年(2015)、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、...
ねんだいき【年代記】
《原題、(ラテン)Annales》古代ローマの詩人エンニウスによる詩。ローマの歴史を描いた長編叙事詩だが、現存するのは約600行のみ。ホメロスの詩の技法をラテン語詩に初めて導入し、ラテン文学の父...
のうふピアズのげんそう【農夫ピアズの幻想】
《原題The Vision of Piers the Plowman》中世イギリスの宗教詩。ラングランドの作品とされる。50以上の写本が現存し、1370年頃、1380年頃、1385年頃の3種の稿...
のり‐と【祝詞】
儀式など改まった場面で、神を祭り、また、神に祈るときに神前で唱える古体の言葉。現存する最古のものは「延喜式」所収の27編と、藤原頼長の日記「台記」所収の中臣寿詞(なかとみのよごと)1編。のっと。...
ハイデルベルク‐じょう【ハイデルベルク城】
《Schloß Heidelberg》ドイツ南西部の都市、ハイデルベルクにある城。13世紀ごろ、旧市街を見下ろすケーニヒシュツール山にプファルツ選帝侯の要塞として建造。その後、さまざまな建築様式...
はしの‐てっこうざん【橋野鉄鉱山】
岩手県釜石市北西部にある、鉄鉱石の鉱山跡。採掘場・運搬路・高炉場から成る。国指定史跡の高炉跡は、現存する最古の洋式高炉跡。平成27年(2015)、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭...
ハジュオズベク‐モスク【Hacı Özbek Mosque】
トルコ北西部の町イズニクの旧市街にあるイスラム寺院。14世紀前半、イズニクで最初に造られたモスクであり、オスマン帝国時代の中でも現存する最古の一つとされる。ハジュオズベクジャーミー。チャルシュジ...
はままつちゅうなごんものがたり【浜松中納言物語】
平安後期の物語。現存5巻で首部を欠く。菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)の作と伝える。成立年未詳。浜松中納言の日本と唐土にまたがる恋や転生を中心とする浪漫的な物語。御津(みつ)の浜松。
はんじゅざんまいきょう【般舟三昧経】
大乗経典。後漢の支婁迦讖(しるかせん)訳3巻のほか数種あるが、梵本は散逸。現存する大乗経典で初期のもの。