オルホン‐ひぶん【オルホン碑文】
モンゴルのオルホン(Orkhon)河畔で発見された古代トルコ語の碑文。732年と735年に建立した墓碑に突厥(とっけつ)文字と漢字で刻まれており、突厥文字解読のかぎとなった。現存する最古のトルコ...
オールド‐ダマスカス【Old Damascus】
シリアの首都ダマスカスの中心部にある城壁に囲まれた旧市街の通称。七つの城門が現存し、最も古いものは古代ローマ時代のものとされる。ウマイヤドモスクやサラディン廟があり、1979年に「古代都市ダマス...
かい‐ぎゅう【海牛】
海牛目の哺乳類の総称。ジュゴン科1種とマナティー科3種が現存。浅海や河川にすみ、前肢はひれ状、後肢は退化して外形はクジラに似るが、分類上はゾウに近い。草食性で、特徴的な口を持ち、動作は緩慢。
かいげん‐じ【開元寺】
738年(開元26)、唐の玄宗が勅によって各州(郡)に建立させた寺。時の年号をとって名づけられた。現存するものでは、泉州福建省のものが有名。
かがみのビーナス【鏡のビーナス】
《原題、(スペイン)La Venus del espejo》ベラスケスの絵画。カンバスに油彩。ビーナスが背を向けて横たわり、キューピッドが手にする鏡を見る姿を描く。ベラスケスによる現存する唯一の...
カスル‐イブンワルダン【Qasr Ibn Wardan】
シリア西部、シリア砂漠にある要塞跡。ハマーの北東約60キロメートルに位置する。東ローマ帝国のユスティニアヌス1世により、ササン朝ペルシアに対する防衛のために建設。黒玄武岩と煉瓦(れんが)を交互に...
かぜにつれなきものがたり【風につれなき物語】
鎌倉時代の物語。最初の1巻のみ現存。作者未詳。文永8年(1271)以前の成立とされる。権中納言を主人公に、恋愛と人生のつれなさ、はかなさを描いたもの。風葉集に本書の歌42首を収録。
かのじょのすべて【彼女のすべて】
東郷青児による油絵。大正6年(1917)、第4回二科展に出品。縦横いずれも1メートルを超える作品で、現存する東郷の未来派風の作品の中では最大のもの。鹿児島市立美術館蔵。
かぶき‐ぞうし【歌舞伎草子】
初期歌舞伎、特に女歌舞伎のようすや、歌舞伎踊りの歌謡などを記した草子。室町末期から江戸初期にかけての成立と考えられ、4種が現存。
かぶと‐がに【兜蟹/鱟魚】
剣尾綱カブトガニ科の節足動物の総称。カニではなく、クモ類の近縁。古生代からの現存種で、生きた化石といわれる。全長約60センチ。青黒く硬い甲をかぶり、半円状の前体、五角形状の後体および細長い剣状の...