オートマティスム【(フランス)automatisme】
フランスのシュールレアリスム運動のなかで提唱された手法。理性や既成概念にとらわれず、浮かんでくることを自動的に次々と速記し、意識下の世界を表そうとするもの。自動記述法。
かそう‐かい【可想界】
哲学で、人間の思惟・理性・知的直観などの最高の認識能力によってのみ把握される超感覚的な世界。カントの悟性界もこれと同義である。叡智(えいち)界。→感性界
か・つ【勝つ/克つ/贏つ】
[動タ五(四)] 1 戦ったり競い合ったりした結果、相手より優位な立場を占める。競争相手を負かす。勝利を得る。「喧嘩(けんか)に—・つ」「販売競争に—・つ」「ストレートで—・つ」⇔負ける。 2 ...
かみのそんざい‐しょうめい【神の存在証明】
神・絶対者の存在を理性に基づく論証によって証明しようとする試み。中世のスコラ哲学・キリスト教神学など。
かんかく‐てき【感覚的】
[形動]理性ではなく、感覚に働きかけるさま。「—な表現」
かんじょう‐てき【感情的】
[形動] 1 感情に関するさま。「二国間には—な障壁がある」 2 理性を失って感情をむきだしにするさま。「—なものの言い方」⇔理性的。
感情(かんじょう)に走(はし)・る
理性を失い感情に従って行動する。「すぐにかっとなって—・ることの多い性格」
かんじょう‐ろん【感情論】
理性によってではなく、感情によってなされる議論。「—に走る」
かん‐せい【感性】
1 物事を心に深く感じ取る働き。感受性。「—が鋭い」「豊かな—」 2 外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の...
かん‐でき【陥溺】
[名](スル) 1 水の中に落ちておぼれること。 2 酒色にふけること。理性を失って遊びなどに熱中すること。耽溺(たんでき)。 3 窮地に陥ること。「私蓄を発(あば)いて—を救う」〈鴎外・大塩平八郎〉