かし‐の‐たま【和氏の璧】
中国、春秋時代の楚の人卞和(べんか)が見つけた宝石。連城の璧。→卞和(べんか)
かん‐ぺき【完璧】
[名・形動]《傷のない宝玉の意から》欠点がまったくないこと。また、そのさま。「—を期する」「—な演技」 [派生]かんぺきさ[名]
ぜん‐ぺき【全璧】
《欠けたところのない玉の意》すべてが備わっていること。完璧。「一点の瑾(きず)を見て—の価を評す可らざるなり」〈福沢・文明論之概略〉
そう‐へき【双璧】
1 一対の宝玉。 2 ともにすぐれていて優劣のつけがたい二つのもの。「現代画壇の—」
はく‐へき【白璧】
白色の美しい玉。しらたま。
へき【璧】
古代中国の玉器の一。扁平(へんぺい)・環状で中央に円孔がある。身分の標識や祭器、のちには装飾品として用いられた。たま。
へき【璧】
[常用漢字] [音]ヘキ(漢) [訓]たま 1 ドーナツ形の玉。「完璧・白璧」 2 すぐれたもの。「双璧」
やこう‐の‐たま【夜光の璧】
昔、中国で、暗夜にも光ると言い伝えられた宝玉。
連城(れんじょう)の璧(たま)
《「史記」藺相如伝から》中国の戦国時代、秦の昭王が15の城と交換しようと申し入れた趙(ちょう)の恵王秘蔵の宝玉。転じて、無上の宝。連城の宝。→和氏(かし)の璧