かん‐あおい【寒葵】
ウマノスズクサ科の多年草。山地の樹下に生える。茎はごく短く、葉は柄が長く、卵円形で基部は心臓形、表面に白斑がある。初冬、根際に、暗紫色の先が三つに裂けた萼(がく)のある花をつける。《季 冬》「軒...
カンガルーノート【カンガルー・ノート】
安部公房の長編小説。平成3年(1991)刊行。かいわれ大根が脛に生える奇病におかされた主人公が辿る運命を描く。著者が生前最後に完成させた作品。
諫鼓(かんこ)苔(こけ)生(む)す
君主の善政により諫鼓を鳴らす必要がなくて苔(こけ)が生えるほど、世の中がよく治まっているたとえ。
き‐おん【黄苑】
キク科の多年草。深山に生える。高さ60〜90センチ。葉は披針形で縁にぎざぎざがあり、互生。夏、多数の黄色い花を散房状につける。ひごおみなえし。
き‐ざ・す【兆す/萌す】
[動サ五(四)] 1 草木が芽を出す。芽生える。「新芽が—・す」 2 物事が起ころうとしている気配がある。心の中にある感情や考えなどが生まれる。「日射しに秋の色が—・す」「淡い恋心が—・す」 [...
き‐しめじ【黄占地】
担子菌類キシメジ科のキノコ。秋、松林に生える。傘は黄色く、中央部は暗褐色を帯び、柄は太い。 [補説]従来は食用とされてきたが、近年、中毒例が報告されるようになった。
きじのお‐しだ【雉の尾羊歯】
キジノオシダ科の常緑、多年生のシダ。暖地の樹林下に生える。高さ約60センチ。塊状の根茎から葉を束生し、栄養葉は羽状に分かれている。胞子葉は直立し、線形の羽片に胞子嚢(ほうしのう)群が線状につく。
きつね‐の‐えふで【狐の絵筆】
スッポンタケ科のキノコ。秋、竹林に生える。初めは白い卵形で、のち伸びて角状となり、先は赤く中空。上端に胞子を含む黒い粘液があり、悪臭を放つ。きつねのえかきふで。
きぬがさ‐たけ【衣笠茸】
スッポンタケ科のキノコ。夏から秋にかけ、竹林に多く生える。初めは球状で、伸びると高さ15〜25センチ。柄の釣鐘状の頭部から周囲に白い網状の外被がかぶさる。頭部表面に粘液があり、悪臭を放つ。中国料...
きばな‐しゃくなげ【黄花石南花】
ツツジ科の常緑低木。本州中部以北の高山に生える。茎は地をはい、枝は上を向く。葉は長楕円形で、枝先に輪状につく。夏、黄色の漏斗状の花を数個つける。