ふれ‐ちら・す【触(れ)散らす】
[動サ五(四)]あちこちで言いふらす。「学校中のアラをさがして、人に—・してあるいたり」〈逍遥・当世書生気質〉
へい‐なん【兵難】
戦争によって受ける災難。戦災。兵災。「其—を避んとして」〈逍遥・当世書生気質〉
へこ‐へこ
[副](スル) 1 張りがなく、へこんだり、ゆがんだりしやすいさま。「—(と)しなう下敷き」 2 頭をしきりに下げるさま。また、へつらうさま。ぺこぺこ。「課長に—する」 [形動]1に同じ。...
ぺら
1 折ったりとじたりしない1枚のままの印刷物。ぺらいち。「—のちらし」 2 《「半ぺら」の略》200字詰めの原稿用紙。「—で八枚」 3 紙幣。「—だにあれば四海みな、同朋町の芸者巷(まち)」〈逍...
ほう‐ふく【捧腹/抱腹】
[名・形動](スル)《「捧」は両手でかかえる意。「抱腹」と書くのは後の俗用》腹をかかえて大笑いすること。また、そのさま。「—すべき失態」「随分—な珍事が多いよ」〈逍遥・当世書生気質〉
ほん‐ぜん【本善】
本来的な、善である性質。「俄(にわか)に—の心に復(かえ)りて」〈逍遥・当世書生気質〉
ぼう【暴】
[名・形動]激しく荒々しいこと。不法なこと。無謀なこと。また、そのさま。「今じゃア、まさかあんな—な事はできないワイ」〈逍遥・当世書生気質〉
ぼう‐しん【妄信】
[名](スル)「もうしん(妄信)」に同じ。「或は正夢でありはしまいかなどと、—が起りますのサ」〈逍遥・当世書生気質〉
ぼう‐ひょう【妄評】
[名](スル)「もうひょう(妄評)」に同じ。「とんだ書生風の—にて」〈逍遥・当世書生気質〉
まれ‐まれ【稀稀】
[形動][文][ナリ]きわめてまれであるさま。「夜も十一時過と思われ、往来の人も—なり」〈逍遥・当世書生気質〉 [副]に同じ。「猫殿の—おはいたるに、物よそへ」〈平家・八〉