いら・える【応える/答える】
[動ア下一][文]いら・ふ[ハ下二]返事をする。こたえる。「声をかくれば、『ヘイ』と—・えて」〈逍遥・当世書生気質〉
いわ‐き【岩木/石木】
1 岩石と樹木。 2 感情を持たないもののたとえ。木石(ぼくせき)。「だれが—だと思うもんか」〈逍遥・当世書生気質〉 3 亜炭の古称。
いん‐うん【氤氳】
[ト・タル][文][形動タリ]生気・活力が盛んなさま。「—たる瞑氛(めいふん)が散るともなしに四肢五体に纏綿(てんめん)して」〈漱石・草枕〉
うかれ‐め【浮(か)れ女】
歌や舞をして人を楽しませ、また売春もする女。遊女。娼妓(しょうぎ)。あそびめ。「—に手練あるは当然にて」〈逍遥・当世書生気質〉
うち‐しお・れる【打ち萎れる】
[動ラ下一][文]うちしを・る[ラ下二] 1 草木が生気なくしぼんだ状態になる。「炎天続きで庭の草花が—・れる」 2 気力がくじける。しょげかえる。「伴侶を失い見る影もなく—・れる」 3 衣服が...
うち‐つど・う【打(ち)集う】
[動ワ五(ハ四)]大ぜいの人が寄り合う。集まる。「かく計(ばか)りはかなき物のみ、—・いたる所に」〈逍遥・当世書生気質〉
うってん‐ばってん
《「うんでいばんり(雲泥万里)」の音変化》物事の違いのはなはだしいこと。「僕と彼とを同視するのは、月とすっぽん、—」〈逍遥・当世書生気質〉
うつろ【空ろ/虚ろ】
[名・形動] 1 (「洞ろ」とも書く)内部がからであること。また、そのさま。空洞。うろ。からっぽ。「中は—になっている巨木」 2 心が虚脱状態であること。また、そのさま。表情などに生気のないさま...
うまれ【生(ま)れ】
1 生まれること。出生(しゅっしょう)。誕生。「昭和の—」 2 生まれた所。出生地。「—は東京」 3 その人の生まれた家柄。素性。「医者の家の—」 4 生まれたときからの性質。天性。「お常は、亡...
売(う)り代(しろ)な・す
物を売って金に換える。売り払う。しろなす。「連年の不作つづきに、田畑大方は—・し」〈逍遥・当世書生気質〉