やけ‐ぶとり【焼け太り】
[名](スル) 1 火災にあったあと、保険金や見舞金によって、以前よりも生活や事業が豊かになること。 2 転じて、危機や災難を逆に利用して利益を得たり、事業規模を大きくしたりすること。
やこ【野狐】
田中英光の短編小説。妻子をもちながら破滅的生活に溺れていく男の姿を描いた私小説的作品。昭和24年(1949)「知識人」誌に発表。同年刊行の作品集「愛と憎しみの傷に」に収録。
やし‐がに【椰子蟹】
オカヤドカリ科の甲殻類。甲は心臓形で、甲長12センチにも達し、ヤドカリであるが貝殻に入らない。体色は青褐色で、はさみは大きい。沖縄以南の海岸近くの林にすみ、夜行性で落ちているヤシの実などの果実を...
やしな・う【養う】
[動ワ五(ハ四)] 1 自分の収入で家族などが生活できるようにする。扶養する。「妻子を—・う」 2 衣食などのめんどうを見ながら育てる。養育する。「孫を大切に—・う」 3 食物を与えて飼う。「家...
やすん・じる【安んじる】
[動ザ上一]「やすんずる」(サ変)の上一段化。「安穏な生活に—・じる」
やせ‐うで【痩せ腕】
1 やせて細い腕。 2 生活力などが乏しい腕前。細腕。「細君の—で斯の家族が養いきれるものではない」〈藤村・破戒〉
やって‐い・く【遣って行く】
[動カ五(四)] 1 仕事や付き合いを続ける。「夫婦仲よく—・く」 2 生活などを維持する。「仕送りなしで—・く」「店を一人で—・く」
やって・くる【遣って来る】
[動カ変] 1 こちらに向かってくる。「向こうから—・くる」 2 仕事や生活をしながら、現在に至る。「10年も同じ仕事を—・きた」
漸(やっ)との思(おも)いで
さんざん苦労してようやく。また、限界に近いが、かろうじて。「—納期にまにあわせる」「—日々生活する」
野(や)に下(くだ)・る
官職を離れて民間の生活に入る。下野(げや)する。「官を辞して—・る」 [補説]「野(や)」は民間の意。「のにくだる」とは読まない。