いき‐ぎも【生き肝/生き胆】
生きている動物からとったばかりの肝。薬用にすれば特効があるとされた。いけぎも。
生(い)き肝(ぎも)を抜(ぬ)・く
ひどく驚かす。ど肝を抜く。生き肝を取る。「相手の剣幕に—・かれる」
いき‐くち【生き口】
《「いきぐち」とも》口寄せの一。巫女(みこ)が生きている人の霊を招きよせ、その言葉を述べること。⇔死に口。
いき‐くび【生き首】
生きている人から取った首。また、切ってまもない首。なまくび。
いき‐ぐされ【生(き)腐れ】
魚が新鮮そうに見えても、すでに腐っていること。サバによくいわれ、肉のヒスタミンの生成により、食した人にアレルギー症状を起こさせることがある。いきぐさり。
いき‐ざかな【生き魚】
生きている魚。いきうお。
いき‐ざま【生き様】
《「死に様(ざま)」からの連想でできた語とされる》その人が生きていく態度・ありさま。生き方。「はげしい—を描く」
いき‐しに【生き死に】
生きることと死ぬこと。生きるか死ぬか。生死(せいし・しょうじ)。「—の境にある」
生(い)き死(し)にの二(ふた)つの海(うみ)
仏語。生と死のある現世の悩みのたとえ。生死(しょうじ)の海。「—を厭(いと)はしみ潮干の山を偲(しの)ひつるかも」〈万・三八四九〉
いき‐しょうにん【生き証人】
事件や出来事を直接経験し、その体験や事実を語ることができる人。「戦争の—」