いなか‐しょうもん【田舎蕉門】
江戸時代の俳諧で、地方に勢力を張った美濃派や伊勢風の平俗な句風をあざけっていう語。
いなか‐しんし【田舎紳士】
紳士ぶっているが、どこか洗練されていないところのある男。田舎の紳士。
いなか‐じま【田舎縞】
「手織り縞」に同じ。
いなか‐じ・みる【田舎染みる】
[動マ上一]言動・服装などが田舎くさくなる。「—・みた着物」
いなか‐じるこ【田舎汁粉】
つぶし餡(あん)で作った汁粉。→御膳汁粉(ごぜんじるこ)
いなか‐せかい【田舎世界】
都会に対する、地方。いなか。「一代に一度の見物(みもの)にて、—の人だに見るものを」〈更級〉
いなか‐そば【田舎蕎麦】
粗くひいたそば粉でつくった、色が黒く香りの高いそばきり。
いなか‐だいじん【田舎大尽】
1 田舎の金持ち。 2 田舎から出てきて、遊里などで豪遊する者。「或は—の珍客、或は一わけありて首尾したる初度の祝儀などは」〈色道大鏡・二〉
いなか‐だ・つ【田舎立つ】
[動タ四]いかにも田舎という感じがする。田舎めいている。「—・ちたる所に住むものども」〈枕・二五〉
いなかっ‐ぺ【田舎っぺ】
田舎の人を軽蔑していう語。いなかっぺえ。いなかっぺい。かっぺ。