ゆえ‐づ・く【故付く】
[動カ四]由緒がありそうである。子細ありげである。風情がある。「あてはかに—・きたれば」〈源・夕顔〉
[動カ下二]子細ありげに振る舞う。趣をつけそえる。「おのづから一つ—・けて、し出づること...
ゆえ‐な・い【故無い】
[形][文]ゆゑな・し[ク] 1 何の理由もない。いわれがない。「—・い寂しさ」「—・くして咎めを受ける」 2 風情がない。趣がない。「大納言はむげに—・くは詠み給はじ」〈今昔・二四・三二〉 3...
ゆえ‐に【故に】
[接]前に述べた事を理由として、あとに結果が導かれることを表す。数学の証明問題などでは「∴」の記号が用いられる。よって。したがって。「貴君の功績は大きい。—これを賞する」
ゆえ‐よし【故由】
1 いわれ。理由。来歴。「壮士墓(をとこはか)このもかのもに造り置ける—聞きて」〈万・一八〇九〉 2 奥ゆかしい風情。情趣。「人の心移るばかりの—をも」〈源・横笛〉
故(ゆえ)を以(もっ)て
先行の事柄を理由として、後続の事柄が生じることを示す。ゆえに。それで。
ゆえん【所以】
《漢文訓読語の「故(ゆえ)になり」の音変化「ゆえんなり」からか》わけ。いわれ。理由。「人の人たる—」「彼が好かれる—は明るさにある」
ゆ‐えん【由縁】
1 事の起こり。由来。わけ。「地名の—を尋ねる」 2 関係。ゆかり。「百姓町人は—もなき士族に平身低頭し」〈福沢・学問のすゝめ〉
ゆかもの‐の‐つかい【由加物の使】
大嘗祭(だいじょうさい)に先だち、由加物の製造・運送などを監督するために諸国に遣わされた使者。
ゆき‐あい【行き合ひ/行き逢ひ】
1 出あうこと。また、その時やその所。出あい。「遣水などの—はれて由あるかかりの程を尋ねて立ち出づ」〈源・若菜上〉 2 季節の変わり目。特に、夏と秋との変わり目。「娘子(をとめ)らに—の早稲(わ...
ユグノー【(フランス)huguenot】
16〜18世紀のフランスのカルバン派プロテスタントのこと。手工業者・独立自営農民・小商人に多く、次いで貴族層に浸透。カトリックと対立し、ユグノー戦争を経て、1598年のナント勅令により信仰の自由...