かる‐める【上下/甲乙】
邦楽で、高い調子の「かる」と低い調子の「める」。かりめり。めりかり。
かん【甲】
邦楽で、高い音域の音。また、調子の高い音。⇔乙(おつ)。
かん【甲】
⇒こう
かん‐ごえ【甲声】
かん高い声。高くひびく声。「錆を含んだ、芸人らしい—を絞って」〈谷崎・幇間〉
かん‐だか【甲高/疳高】
[形動][文][ナリ]声が甲高いさま。「—な女の声」〈荷風・つゆのあとさき〉
かん‐だか・い【甲高い/疳高い】
[形][文]かんだか・し[ク]声の調子が高く鋭い。「—・い声で叫ぶ」
かん‐どころ【勘所/甲所/肝所】
1 三味線などで、音調を整えるために指で弦を押さえるところ。つぼ。 2 はずすことのできない大事なところ。肝心なところ。急所。「—を心得た仕事ぶり」
かん‐ばし・る【甲走る/癇走る】
[動ラ五(四)]声が、きんきんと高く響く。「—・った声」
かんばり‐ごえ【甲張り声】
甲高い声。「噛みつく如く罵られ、—に胆を冷して」〈露伴・五重塔〉
かん‐ば・る【甲張る】
[動ラ四]「甲走(かんばし)る」に同じ。「—・ったる声にて吉野の山をうたひしを」〈浮・置土産・五〉