まち‐どしより【町年寄】
江戸時代の町役人。江戸では町奉行に属し、奉行所のお触れ・指令の伝達、町内の収税、町名主の監督などに当たった。大坂の惣年寄(そうどしより)に相当する。
まち‐なか【町中/街中】
住宅や商店が集まっている所。
まち‐なぬし【町名主】
江戸時代、町の支配に当たった町役人。地域により町年寄・町代・肝煎(きもいり)などとも称した。江戸の場合、町年寄の下に、数町から十数町に一人の町名主が置かれていた。
まち‐なみ【町並(み)/街並(み)】
1 町に家々が立ち並んでいるようす。「整然とした—」 2 軒を並べている家々。町内の家ごと。「—に出る葬礼には是非なく鳥辺山におくりて」〈浮・永代蔵・二〉 3 町筋と並行していること。「表口五間...
町(まち)には事(こと)なかれ
自分の周囲には何事も起こらないほうがよいということ。町(ちょう)には事なかれ。
まち‐にょうぼう【町女房】
町家の女性。町方の女性。素人(しろうと)女。「気のつくこと、—はまたあるまじき粋(すい)さまなり」〈浮・五人女・一〉
まち‐にん【町人】
「ちょうにん(町人)」に同じ。「鞘なき守り刀を添へて捨てけるを、—拾ひ養育して」〈伽・和泉式部〉
まちのうた【街の歌】
ベートーベンのピアノ三重奏曲第4番の通称。変ロ長調。1798年の作。名称は、第3楽章の主題に、当時のウィーンで人気を博していた歌劇のアリアを用いたことに由来する。
まちのこ【街の子】
《原題、(ドイツ)Mutter Landstraße》シュミットボンの処女戯曲。1901年初演。日本では森鴎外の翻訳によって知られる。
まちのふうけい【街の風景】
《原題Street Scene》ライスによる戯曲。1929年初演。ニューヨークの安アパートを舞台とする群像劇。1929年にピュリッツァー賞を受賞。