あばら【荒ら/疎ら】
[形動][文][ナリ] 1 荒れ果てたさま。「女はそのまま—な板敷のうえにいつまでも泣き伏していた」〈堀辰雄・曠野〉 2 すきまだらけのさま。まばら。「うしろ—になりにければ、力及ばで引き退く...
あま‐ぐみ【阿麻組/疎組】
日本建築で、柱上だけに斗栱(ときょう)を置く形式。柱間には蟇股(かえるまた)などを入れる。→詰め組
うと・い【疎い】
[形][文]うと・し[ク] 1 親しい間柄でない。疎遠だ。「二人の仲は—・くなった」「去る者は日々に—・し」 2 (「…にうとい」の形で)そのことについての知識や理解が不十分である。「その方面の...
うとうと‐し・い【疎疎しい】
[形][文]うとうと・し[シク]親しみや関心をもっていない。よそよそしい。「何時しか隣家の娘とは—・くなッた」〈二葉亭・浮雲〉 [派生]うとうとしさ[名]
うとまし・い【疎ましい】
[形][文]うとま・し[シク]《動詞「うとむ」の形容詞化》 1 好感がもてず遠ざけたい。いやである。いとわしい。「名前を聞くのも—・い」 2 異様で恐ろしい。気味が悪い。不気味である。「深き山の...
うと・む【疎む】
[動マ五(四)]いやだと思う。嫌って遠ざける。うとんずる。「自分勝手なので、みんなから—・まれる」 [動マ下二]嫌うようにさせる。多く「言う」「聞こゆ」などと複合して用いる。「かつは言ひも—...
うとん・じる【疎んじる】
[動ザ上一]「うとんずる」(サ変)の上一段化。「仲間に—・じられる」
うとん・ずる【疎んずる】
[動サ変][文]うとん・ず[サ変]《「うとみす」の音変化》嫌って、よそよそしくする。遠ざけて親しまない。うとむ。うとんじる。「部外者を—・ずる」「提案を—・ずる」
うろ‐ぬ・く【疎抜く】
[動カ五(四)]多くあるものの中から間をおいて引き抜く。まびく。おろぬく。「大根を—・く」
おろ【疎】
[接頭]動詞・形容詞などに付いて、少し、わずかに、ぼんやり、などの意を表す。「—おぼえ」「—ねぶる」「—よし」