かん【疳】
1 疳の虫によって起こるとされる、小児の神経症。夜泣きやひきつけなどの発作を起こす病気。 2 「癇(かん)2」に同じ。「—が高ぶる」
げ‐かん【下疳】
性交によってできる伝染性の潰瘍(かいよう)。陰部に生じることが多いが、口唇や指などにもできる。病原菌によって軟性下疳、硬性下疳、混合下疳の3種がある。疳瘡(かんそう)。
こうせい‐げかん【硬性下疳】
梅毒の第1期に、主に陰部に豆粒ほどの硬いしこりができ、つぶれて生じる潰瘍(かいよう)。痛みはない。
こんごう‐げかん【混合下疳】
軟性下疳(なんせいげかん)の病原菌と梅毒の病原菌とに同時に感染することによって起こる潰瘍(かいよう)。
なんせい‐げかん【軟性下疳】
性病の一。ジュクレー連鎖桿菌(かんきん)の感染によって起こる。感染後2、3日して陰部に米粒ほどの膿疱(のうほう)性の発疹(ほっしん)ができ、潰瘍(かいよう)となって痛む。2、3週間で治癒する。
ひ‐かん【脾疳】
漢方で、小児の慢性胃腸病。からだがやせて腹がふくれてくる。