ももとり‐の‐つくえ【百取りの机】
種々の飲食物などをのせた机。「—に貯(あざ)へて」〈神代紀・上〉
もも‐ど【百度】
平安時代、官吏に大炊寮および大膳職から給した米や魚・塩。百度食(ひゃくどじき)。
もも‐の‐つかさ【百官】
多くの役人。ひゃっかん。ももつかさ。「—従へ給へりし」〈増鏡・新島守〉
もも‐はがき【百羽掻き】
鴫(しぎ)がくちばしでいく度も羽をかくこと。また、物事の回数の多いことのたとえ。「あかつきのしぎの羽掻き—君が来ぬ夜は我ぞかずかく」〈古今・恋五〉
もも‐ふね【百船】
《「ももぶね」とも》たくさんの船。「—の泊(は)つる泊まりと」〈万・一〇六五〉
もも‐や【百矢】
矢櫃(やびつ)に100筋入れた矢。また、たくさんの矢。「—の中より只二筋抜いて」〈太平記・一七〉
もも‐よ【百代/百世】
百年。また、長い年月。ももとせ。「山高く川の瀬清し—まで神(かむ)しみ行かむ大宮所」〈万・一〇五二〉
もも‐よ【百夜】
多くの夜。「今夜(こよひ)の早く明けなばすべをなみ秋の—を願ひつるかも」〈万・五四八〉 [補説]書名別項。→百夜
ももよ【百夜】
田山花袋の長編小説。昭和2年(1927)発表。
ももよ‐ぐさ【百代草/百夜草】
草の名。菊・ヨモギ・ツユクサなどに当てる。