ばん‐え【蛮絵/盤絵】
1 鳥獣・草花などの形を丸く図案化した文様。近衛の随身の褐衣(かちえ)、舞楽の装束、調度などに用いられた。 2 (蛮絵)「南蛮絵」の略。
ばん‐かつ【盤割】
卵割の一型。端黄卵の動物極側にある胚盤の部分だけで卵割が行われるもの。
ばん‐かん【盤桓】
[名](スル)うろうろと歩き回ること。また、ぐずぐずすること。「一日島内に—して湖上の風景を望み」〈服部誠一訳・春窓綺話〉
ばんがい‐せん【盤外戦】
囲碁や将棋で、対局を有利に進めるために、盤上の対局とは別に行われる戦い。また、その戦術。対局相手に心理的な圧力をかけたり、相手の集中力をそいだりする。盤外戦術。
ばん‐きょ【盤踞/蟠踞】
[名](スル) 1 根を張って動かないこと。わだかまること。「胸中に—する疑念」「両者の間に比叡山が—しているので」〈谷崎・少将滋幹の母〉 2 その地方一帯に勢力を張っていること。「陸奥に—した一族」
ばん‐きょく【盤曲】
道などが、まがりくねること。
ばん‐ぎ【盤木】
造船時、船台上で船体を支えるために用いる大きな角材。木のほかコンクリート・鋼製のものもあり、積み重ねて支えを作る。
ばん‐くつ【盤屈/蟠屈】
[名](スル)《「はんくつ」とも》まがりくねること。「古松の—したる盆栽あり」〈鉄腸・花間鶯〉
ばん‐こ【盤古/盤固】
中国神話で、神人の名。天地開闢(かいびゃく)の時初めて出現し、その死後、からだの各部分が、日月をはじめ、天地の万象に化したとされる。
ばん‐こん【盤根】
1 曲がりくねった根。 2 「盤根錯節(さくせつ)2」に同じ。